宅ふぁいる便を利用して送受信したいファイルは、主にビジネスユースの大容量ファイルなので、重要な価値のあるものが多いはずです。
そうなると、送信時や受信時のセキュリティや、個人情報の流出、ファイルの管理、サポート状況などが大切なポイントになってきます。
宅ふぁいる便は、受信者用のダウンロードURLをクリックしてファイルを受け取るシステムですが、このURLがもしダブったりしたら大変です。知らない他人へファイルが渡る可能性もありますよね。
宅ふぁいる便では、ダウンロードURLは毎回乱数生成しているので、同じURLは存在しないから大丈夫なのです。
また、同じメールで複数の人にファイルを送った場合でも、URLも別々のものが乱数生成されるので安心です。
また、ファイルの預かり期限を72時間とし、それを過ぎると自動的にファイルもURLも削除されます。その後は一切ダウンロードができません。いつまでもファイルがサーバーに残らないので良いですよね。
宅ふぁいる便のファイルの送受信はSSLにより暗号化されるので、セキュリティも心配ありませんね。
エルネットの宅ふぁいる便を利用する時に、会員登録からファイルの送信・受信、お知らせメールの送受信など、様々なシーンでわからないことやトラブルが発生します。
宅ふぁいる便は大阪ガスが1999年から無料一般公開をはじめ、2005年4月から関連会社のエルネットが大阪ガスから独占使用権をもらい、サービス提供を始めました。
その後、2006年10月には大阪ガスから「宅ふぁいる便」の著作権・商標権を譲渡され、現在ではすべてエルネットが管理運営しています。
もし宅ふぁいる便でなんらかの不具合や問い合わせしたいことがあれば、大阪ガスではなくエルネットに聞くことになりますが、エルネットでは電話によるサポートは一切行っていないそうです。
ビジネスユースの場合だと、リアルタイムで解決したいトラブルが多いと思うのですが、電話でサポートをしてもらえないとなると、すぐには直らないトラブルもあるでしょうね。
ただ、エルネットでは、過去数年間のデータを蓄積することで、大多数のトラブルを分類し、Q&Aコーナーにまとめてあります。
ここをチェックすればほとんどのケースが解決します。
宅ふぁいる便は送信されたファイルが宅ふぁいる便のサーバーに残り、受信者がそのサーバーからダウンロードしますが、その際にブラウザが必要になります。
インターネットのブラウザとしては、一般的にインターネットエクスプローラー(IE)が使われていますが、最近ではFirefoxなどオープンソースのものやマックOSに標準添付されているsafariも増えてきて、様々なブラウザがありますね。
IEはウィンドウズに標準装備されているためユーザーも多いのですが、そのためにIEを狙っているハッカーも多く、セキュリティの観点から他のブラウザにあえて替える人もいます。
safariというブラウザは、ウィンドウズにとってのIEと同様、マックOSに標準添付されているブラウザなので、マックユーザーにとってはおなじみのブラウザです。
ただ宅ふぁいる便は基本的にウィンドウズを対象として設計しているので、マックユーザーにとっては使いづらい部分もありますね。
宅ふぁいる便に似た他社のサービスの中には、マックOS&safariにも対応しているものがあるので、宅ふぁいる便にもぜひ対応してもらいたいと思います。